U-17 フランス戦
Written on: 10月 11, 2017
Title : U-17 フランス戦
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U-17 フランス戦
力負け。勝てない試合ではなかったが、勝つために必要な何かが大きく足りなかった試合だった。
前半、入りの悪さから早い時間での1失点。その後も耐える時間が続き、攻撃は散発的で守備も消極的な前半だった。前半を終えて0-1は悪いスコアではなく後半巻き返しを期待したが、後半も消極的な展開が続き、遂に2点目を奪われてしまった。しかしその直後、宮代のドリブルからPKを得ると、宮代自身が決めて1-2。ここから試合はわからなくなりました。積極的に攻撃を仕掛ける日本、ボールを奪ってのカウンターで仕留めたいフランス。同点ゴールを奪えない日本にフランスは鋭いカウンターで3点目を奪いに行きますが、守護神谷晃生のスーパーセーブが何本も飛び出し追加点を許しません。しかし、その後も点は奪えず1-2の敗戦でした。
いつもと違ってなんちゃってダイジェスト文でしたw。なんとなく浮かんだのでなんとなく書いてみました。さぁ、個人評価を書きつつその後に試合全体の感想を書きましょうか。
GK
谷。失点はどちらも仕方ないと言いたいけどどちらかを止めていたら同点だったと考えたら止めてほしかった(無理難題)。ホンジュラス戦はピンチらしいピンチがなくミスばかりがクローズアップされる形となってしまいましたが、今日の試合は谷くんの良さもよく見えたと思います。後半終盤のビッグセーブの連発もそうですが、落ち着いてボールを捌いてくれるのでバックパスも怖くなく、ビルドアップでの貢献も大きいです。
DF
小林。悪い部分が目立ったかな。守備が消極的だったと感じた原因になっていました。パスをさばく際に相手に突っ掛けられそうになったことが幾度かあるのと、パスが弱い(ショート)場面が何度もありました。前節のホンジュラス戦はそういった面は見られませんでしたが、1つ2つ上のフランス相手では弱さが露呈してしまった形です。
馬場。前半のみで交代したことからも良くなかった。1つ目の失点は馬場くんが裏を取られその後スピードで突き放されたことが原因だったと思います(見間違いで誰かと間違えてたらごめんなさい)。この場面の問題は裏を取られたこともそうですが、頭を超えるボールを目で追ってしまい、その後裏に相手がいることに気付き走り出したことです。時間にすれば1秒近く走り出しが遅いため、相手にぶっちぎられた形になりました。その後も似たような形がもう1つあったと思うので改善の必要があります。また、その他の場面でも試合に入れていない、浮ついたプレーが見られたのも残念でした(フランス陣内のセットプレーでこぼれ球に全く反応できていなかった場面です)。これは日本の選手と比べるよりフランスの選手と比べれば分かることですが、気持ちの強さが大きく違いました。
菅原。前半は悪い部分が大きく目立ちました。縦パスは相手にカットされたり、短いパスでもズレが目立ちました。以前にも感じたことですが、右SBよりCBの方が安定したプレーが多く見られます。特に後半は際の部分で見事な守備が何度も見られました。瀬古くんが居ないので大会を通してCBで考え、大会後からもう一度サイドで考えるのもありかなと思いますね。
喜田。前回も書いたけど本当にかしこい。前半は左CBでプレーをし、無難としか言い様がないほどに安定した無難なプレーぶりでした。後半は右SBにポジションを移し、こちらではスピードでぶち破られる場面が何度かあったのですが、本当に危ない時はイエロー覚悟で止めましたし、後半最後には10番の選手が賢いプレーで中で受けようとしたのですが、それをしっかりと読んでいました。喜田くんは100点のプレーは出来ないのかもしれないけど、80点は確実に取ってくれる計算のできる選手です。
MF
平川。いい部分がだいぶ影を潜めてしまった試合でした。原因というか要因は確実に相方の違いでしょう。ボランチが縦の関係になった時に、福岡くんとの場合は平川くんが前、福岡くんが後ろのようになるのですが、今日は逆でしたよね。攻撃が持ち味の平川くんですから、ちょっとくすんでしまいますよね。
奥野。すべてが悪いというわけではありませんが、福岡くんと比べると見劣りしてしまいます。ビルドアップでの貢献が殆どできず、速攻のチャンスでも前が空いているのに後ろに戻してしまったりと消極的な判断が多かった印象です。というか、フランスの圧力に呑まれてしまっていた印象です。
上月。前半は良かった。前半は1対1でなら簡単に外せていましたが、後半は足が止まってしまい、止まった状態でしか受けられずそこから打開するアイデアも見えませんでした。偏に疲労が原因だと思いますが、気持ちを見せてほしかった。
中村。マークがきつかった。中村くんが持つと最低2人はチェックに来て、前を向いた状態でほぼ受けられませんでした。その中で幾度か煌めきを持ったプレーをしていましたが、もっとゴール前でプレーしたかったですね。今日は完敗といったところでしょうか。
FW
宮代。PKの場面はうまくもらいました。誤審ではなく完全にPKです。相手の4番(だったかな?)は前半から見ていて、フィジカルは強いけど足下のフェイントに弱いところが見えていましたのでナイスな判断でした。しかし、その他の場面ではボールが収まらず、収まってもその後のプレーが遅く取られてしまう場面が目立ちました。中2日の疲労はあったと思いますが、こういう時に身体を張れるのがエースだと思うので精進ですね。
久保。他の選手が疲れを感じさせるプレーの中、意外と元気でしたよね。惜しいドリブルを何度も見せ、もう1歩という部分までは行けていたと思います。ただ、最後までは届かなかった。あとどうでもいいことなんだけど、表情がふてぶてしくて実に良い。他の選手が呑まれかけていたのに久保くんは意にも介して無かったですよね。一番の武器は気持ち(メンタル)の部分ですね。
交代メンバー
鈴木。ホンジュラス戦に引き続き左SBでの出場となりましたが、良かったです。守備の仕方が本職じゃないこともあってか攻撃的な守備をするので、ビビりがちであった日本の守備陣の中では異質な魅力がありました。しっかりと相手に食いついて気持ちの面で全く負けていませんでした。そして、停滞がちであった攻撃にもアクセントをしっかりと付けてくれました。本大会中は左SBの一番手として考えてよいかと思います。
山田。PKを奪取した場面の1/3は山田くんの頑張りがあったからかな。前線の足が死んでいたので山田くんの走りでかなり助けられましたが、もっと裏を狙ってほしかった。アジア予選では山田くんのスピードから裏を取る場面が何度も見られたので、今日ももっと見せてほしかったです。
椿。時間が短くてなんともです。上月くんの足は後半途中から死んでいたのでもっと早いタイミングでの投入を考えてほしかったところです。
森山さんの采配を見ていると、今日の試合は是が非でも勝ちたい試合ではなかった、と捉えることが出来ると思います。理由としてはやはり福岡くんを使わなかったことです。事前情報では問題ないとのことでしたが、大会を長期戦と捉え温存しました。結果としてビルドアップの部分は上手くできず、守備の部分でもかなりやられました。短期的に見れば問題ですが、長期的に見れば今日出た奥野くんの成長を促すことを考えてのことだと思います。
前回の試合でも似たようなことを書きましたが、今日のフランス戦の価値は次の試合で決まります。恐らくターンオーバーをするので主力は休みでしょう。つまり未知数の試合になります。そして勝たなくてはなりません。勝てば今日のフランス戦は苦い良薬となりますが、負ければ遅効性の毒にしかなりません。ターンオーバーをした控え中心の面子でどれだけ戦えるのか、大会を長期的に考えれば総力戦で戦うのは必然ですが早速試されます。
1位通過、2位通過の話をちょっとしようかと考えていましたが、取らぬ狸の皮算用ということで、まずは次の試合に集中しましょう。GS突破を決めてお会いしましょう。
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